トイプードル、ラブラドールレトリーバー、チワワ、ミニチュアダックスフンドなど、毛の色がだんだんと薄くなったり、色が変わる場合があります。
いわゆる『退色』というやつです。
原因は色々と言われていますが、今回はその中から主に考えられる3つの原因と、退色を防ぐ、または改善する方法を考えてみたいと思います。
【理由・原因】
1、遺伝子によるもの
2、ストレスによるもの
3、食事によるもの
1、「遺伝子によるもの 」について
一番退色がよく見られるトイプードルは、子犬の頃はキレイな毛色だったのに、1才を過ぎたあたりから徐々に毛の色が変わり、2歳、3歳になるにつれてさらに体毛の色が変化して薄い色になる場合があります。
具体的にはレッドがアプリコットになったり、黒がグレーになったり、アプリコットがクリームになったりしますが、この色があせる原因については、ある程度は生まれた時から遺伝によって決まっていると言われています。
専門的な話はおいておきますが、犬にはいくつかの遺伝子パターンが存在しており、そのパターンによって色が変わりますので犬ごとに個体差が大きく、すごく薄くなるわんちゃんと、あまり変化が見られないわんちゃんがいます。
親犬の毛色を見る事で多少の予測はできますが、隔世遺伝とかもありますので致し方がありません。
また赤ちゃんの時の毛の根元の色に注目して欲しいのですが、毛の先の方はレッドでも根本の方は薄い色でアプリコットっぽく見える場合は要注意です。
この場合、本来ならアプリコット色の遺伝なのに、あえて人気のあるレッドとして販売されている場合もありますので、根元の方の色も良く確認してください。
わんこの毛を注意深く見てみると、2歳を過ぎたあたりから、白い毛が混ざってくる場合があります。
最初はホントに数本程度ですが、知らず知らずのうちに多くなってしまいます。
これも老化の一種なので仕方がありませんが、バリカンやブラシなどで皮膚が傷ついて白い毛が生えてくる事もあるそうなので注意してください。
2、「ストレスによるもの 」について
大きな犬よりも小さなわんちゃんの方が甘えん坊さんで、さみしがりやです。
そして神経質な場合が多いので、それだけストレスによる退色が考えられます。
人間もストレスがひどくなると白髪が増えたり、10円玉ハゲができたりしますが、それと同じ感じですね。
気が滅入るほどのストレスがある場合は、元気が無くなったり、毛が抜けてきたり、ひどい場合は病気になったりしますが、そこまでひどい場合でなければ、よほど気を付けて見ていないとストレスだと気付かない場合も多いのでは、、、
普段のわんちゃんをよく観察して、さびしがっているようだったら遊んであげる、または一緒の時間を多くとって優しく接してあげてください。
大好きな飼い主さんの近くにいられるだけで、わんちゃんて十分満足してるんですよ!
3、「食事によるもの 」について
人間の場合、ワカメなどの海藻類を多く食べると髪の毛がフサフサになるなどと言われていた時期もありましたが、実際にいっぱい食べたところでそれほどふさふふさになる訳ではありません。
これは多くの方が実践してむなしい結果を迎えたことだと思いますし、実際に医学的にも裏付けられています。
ただ、気休め程度にはなりますし、気の持ちようで良くなることもありますので否定するつもりもありません。
ペットも同じなのですが、では食事を見直す必要が無いかと言うと、そうではありません。
ペットの餌は、必ずしも全て栄養バランスが良いわけではなく、やはり粗悪品がいくつか混ざっています。
その為、栄養バランスの悪くなった時に様々な病気や抜け毛、退色などが問題となります。
昔は残飯を餌として与えていましたが、人間の味覚に合わせた食べ物は味が濃すぎてわんちゃんに良いわけがなく、知らず知らずのうちに多くのわんちゃんが病気にかかり、早く亡くなっていました。
その時代に比べたら今はペットフードが色々と開発されてきました。
この餌の改良とフィラリアの薬の開発により、劇的に犬の平均寿命が延びてきたと言われています。
話が大分それましたが、食事による栄養バランスの改善と言うのはそれくらい大事な事です。
わんちゃんの食事については別に機会に詳しく説明するので参考にしてみてください。
コメント