突然!わんちゃんが後ろ向きになり、小さな身体を上下前後に揺すりながら吐くようなしぐさを見ると非常に心が痛みますよね。
実際に食べたものを吐き出してしまったり、吐くものがなくて胃液だけが出てくる場合があります。
また、「カアーッ」と痰を吐くようなイメージで咳をするような事もありますが、これらは必ずしも問題がある行動とは限りません。
元々犬は生理現象として良く嘔吐をする生き物です。
道端に生えている草を食べてしまったり、落ちている変なものを口に入れたり、餌を早食いし過ぎてしまったり、、、
また逆に食べ過ぎ、水の飲み過ぎの場合など、様々な理由で嘔吐をします。
自分で食べすぎたり、飲みすぎたりして吐くなんて可笑しな生き物ですよね~。
しかも吐いた後、もったいないからもう一度自分で吐き出したものを食べたりします。
だから嘔吐する頻度が週に2、3回程度であれば、それほど心配する必要はありません。
嘔吐する直前の行動をよく観察して原因を確かめてください。
例えば穀物が多く含まれている餌の場合、上手く消化ができなくて吐く場合もあります。
しかし、嘔吐する回数がほぼ毎日のようだとちょっと問題です。
その場合は吐いた時に出てきたものをよく観察してください。
黄色い胃液のようなものだけが出てきた場合は、空腹時ということですが、これが頻繁に起こるなら食事の量が適正かどうか再確認しましょう。
いわゆる「空嘔吐」と呼ばれる症状です。
食事の量が少なくて吐く場合もありますが、肝臓や腎臓の病気などで吐く場合もあります。
だから食事の量を変えても治まらない場合は、すぐに医者に診てもらったほうが良いです。
餌の量を増やす時に、どれ位の量が適正かわからない場合は、今与えている量の2~3割増し位を目安に一時的に(長くても1週間)増やしてみてください。
嘔吐の回数が減らないようなら餌の量を元に戻しますが、吐く回数が減るようだったらその量が適量かもしれません。
後は多少量を調整して適量を探してください。
特にチワワやトイプードル、マルチーズ、ペキニーズなどの小さなわんちゃんの場合は当然胃も小さいので、一度にたくさんの量をあげるより、増やす分をおやつとしてあげるなど、小分けにして与えることをお勧めします。
次に胃液に混じって血が出てきた場合ですは、人間もそうですがこちらの方が問題があります。
胃炎、胃潰瘍、腸閉塞など、我々もお世話になるような病気の可能性があります。
この場合は病院で一度診察してもらう事をお勧めします。
どの場合にも言える事ですが、まずは嘔吐した前後の行動や、嘔吐する回数、そして吐いた時に出てきたものをよく観察する事が大切です。
観察する事で色々な対応も可能になります。
また「カァッ」「カァ」「カッ」「カハッ」などおっさんがタンを吐くようなかんじでする咳についてですが、 これは単に食べ物などがのどに詰まった場合と、本当のセキの様な場合とがあります。
食べ物が詰まった時や胃捻転の時などは、2~3回程度「カァーッツ」とやって終わりですが、咳の場合は何度か続きます。
そしてこのせきのような場合は、胃や小腸といった内臓の病気になっていたり、ウイルス性の感染症を患っていたりする場合がありますので、この場合もすぐにお医者さんに診ていただいたほうが良いでしょう。
人間の場合も、単なる風邪、単なる咳だと思っていたら同じように大きな病気になっている可能性がある訳なのでやはり要注意ですよね。
とにかく、愛犬の行動に異常がみられるようなら、できる限り詳しく観察し、できればスマホなどの動画で撮っておくといざ病院で診てもらう際に役立ちます。
回数や前後の食事、散歩なども一緒に記録しておくとなお良いですね。
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