わんちゃんを飼い始めたら、必ずと言っていいほど悩まされるのがトイレのしつけですよね。
覚えの早いわんちゃんもいれば、なかなか出来ないわんちゃんがいるように、我々の中にも、教え方の上手な人がいれば、そうでない人もいます。
誰だって初めての時は分からないものですしね。
でも大事なのは、たとえわんちゃんがトイレを失敗しても決して怒らない事です。
それが抱っこしている時にやってしまったとしても、、、
【1週目】
本能で覚えさせる
トイレシーツが汚れたら取り替える
出来る限りケージの中で生活させる
トイレコール を必ずする
【2週目】
トイレシーツで排泄したら褒める
シーツは近くに おいておく
【3週目】
シーツを徐々に遠ざける
【4週目】
外(散歩中)でトイレ をしてみる
1週目と2週目 について
殆どのペットショップではトイレ教育を行っていません。
その為どの子犬もシーツ以外で排泄する事に慣れてしまっている為、まずはシーツ=トイレと言うことを教える事が大事です。
わんちゃんは本能的に電柱にマーキングするなど、排泄するべき所とそうでない所を分けています。
野生の犬でも自分の巣穴で排泄はしません。
ただ場所が変わったり、環境が変わると出来ないことは多々あるので、まずは自分の家に慣れてもらうことが大切です。
その為にもまず最初はケージの中にクッションを置いたら、トイレシーツはケージの中だけではなく、ケージの外のあちこちにも置いて下さい。
その際に、トイレシーツには必ずわんちゃんのおしっこをちょこっと付けておいてあげると、そこはおしっこをしても良い場所だと言うことを本能的に嗅ぎ分けてくれます。
そうしたら後は注意深く仔犬を観察して下さい。
排泄する前には必ず独特のアクション(その場でくるくる回り出す、腰を落として屈むなど)を行いますので、そのアクションをした場所がトイレシーツの上でなかったら、わんちゃんを持ち上げてトイレシーツの上に移動させましょう。
トイレシーツの上だったら問題ないので、今度はトイレコールをしてあげましょう。
トイレコールは「ワンツーワンツー」と言うのが一般的ですが別にリズムが良ければ他の言葉でも構いません。
「いちに、いちに」でも良いですし、リズムさえ良ければ「うんち、うんち」でも「がんば、がんば」でも何でも良いです。
最初は何のことやら理解してくれないかも知れませんが、続けていくことで、トイレシーツがここだという視覚、トイレシーツに付けた臭いによる嗅覚、そしてコールの聴覚でトイレを理解してくれます。
人間だと生まれて数ヶ月の赤ちゃんが勝手に自分でトイレに行って排泄する、なんて事はあり得ないので、わんちゃんにも出来なくて当たり前の気持ちで接してあげて下さい。
そして、くれぐれも叱るのは厳禁です。
三つ子の魂百まで、と言うくらいですから、最初に叱るとそれがトラウマになって次からは我慢してしないようになる事があります。
そうすると、外でしか排泄をしなくなったり、病気になってしまったりするので返って大変な思いをするようになります。
それではどうやって教えるかと言うと、ほめ殺し、やれば出来る子大作戦です。
失敗しても叱らないけど、成功したら褒めてあげる。褒める時は、「いい子だねー」と声を出し、手で撫でてあげて、そしてご褒美に食べ物をあげるのがきほんです。
最初のうちは、「えっ、うんちしただけでそんなに褒められちゃうの」って思われるくらいオーバーリアクションでほめ殺しましょう。
そしてすぐにご褒美をあげて下さい。
ウンチを片付けたりするのはその後です。
褒めるのが後になってしまうと、何故褒められたのか分からなくなっちゃうので、
★トイレシーツの上でした=褒められた
という図式を完全にマスターするまで、すぐに褒めるくせをつけましょうね。
言葉で褒めるだけや、撫でるだけでは褒められたと思わない場合があるので、褒める時は、視覚、聴覚、味覚、触覚で感じてもらえるように、色々な褒め方を同時に行ってほめ殺ししてあげると良いですね。
排泄をトイレシーツ以外でやっちゃった場合はさあ大変。
でもそんな時こそ冷静になって片ずけましょう。
ため息をついたり、大きな音を出しただけでも敏感に怒られたと感じ取られる場合があるので要注意ですね。
掃除をする時はわんちゃんに背を向けて黙々と無視するように片ずけるのが基本です。
ぜひ背中で感じ取ってもらいましょう。
わんちゃんは飼い主さんが大好きなので、無視されると悪いことをしたんだと、感じ取ってくれます。
でも片付けが終わったら、尾を引かないようにしばらくは遊んであげて無視された嫌な記憶を忘れさせてあげて下さい。
すぐにトイレを覚えるなんて事はなかなかありませんので、あとは根気よく続ける事が大切です。
何度か出来るようになっても、ふとした事(たいていは寂しい思いをした時)で出来なくなると言うのは良くある事ですからね。
またオス犬で片足を上げてするようだったら、矯正するのは早いうちが良いです。
オス犬が片脚を上げてするのは、マーキング時により高い場所におしっこを付ける事で、自分を大きく見せる為です。
つまり本能的なものなのですが、家の中でこれをされると的外れになることもしばしば、、、
掃除も大変になるので、家の中では片足を上げないでもらいたいものです。
そんな時は、トイレの場所を覚えるようになったらでいいのですが、おしっこをする瞬間にそっと上げた片足を手で押さえて下ろしましょう。
最初のうちは気付くのが遅くて失敗したり、知らないうちにおしっこされていたりもしますが、1日に何度もチャンスがあるので、よく観察してタイミングよく下ろしましょう。
これも根気よくやる必要があります。
1週間で覚える子もいれば、1か月経っても覚えない子もいます。
毎回見てるわけにはいかないので仕方がありませんが、とにかく最初が肝心なので、出来る限り観察してタイミングよく下ろして下さい。
3週目について
トイレシーツをあちこちに置いていると思いますが、自分でトイレシーツに行く回数が増えてきたら、徐々にトイレシーツの数を減らして下さい。
その際に使わない所から減らします。自分で行くトイレシーツや、元々トイレにしようと思っている場所のトイレシーツは最後まで残しておきます。
まだ小さなうちはケージの中に1ヶ所と、ケージの外に1ヶ所あると良いです。
ケージに入れる事がない場合でも、家の広さに応じて2ヶ所くらいは必要です。
4週目 について
生後3カ月くらいから散歩に行くようになりますが、最初は外に慣れない為、おそらく排泄しないでしょう。
通常、うんちをする前には、同じ場所でくるくる回る動作をします。
これはトイレの場所を確認すると言う事もありますが、敵がいないかどうか確認するためでもあります。
うんちんぐスタイルは無防備になるので確認するわけですね。
つまり安心できないと、例え排泄したくてもしないものです。
私たちももし外でする機会があったら、誰かに見られていないかと周りを気にしますよね。
だから外の世界になれるまでは不安なのでしてくれませんが、何回か散歩に連れて行くうちに、だんだん慣れてきて自然とするようになります。
うちの子は何故か交差点のど真ん中でしちゃいましたけどね、、、
野生の本能があるので、外でするのに抵抗はありません。
いっぱい臭いも付けられていますしね。
さて、オス犬で外でおしっこをするようになったら、マーキングのために片足を上げるようになります。
家では片足を上げない子でも、外では別です。
その為、家で片足上げないように教えている最中の場合は、外でも片足を上げさせないように最初は教えましょう。
意外と素早く電柱でされちゃいますので、分かっていてもなかなか下ろせるものではないですが、しばらくは中腰で散歩をするようにすれば大丈夫です。
見た目は変ですが、、、そして、家で完璧に足を上げなくなったら、外では自由にさせてあげてください。
きっと、しばらくは足を上げないかもしれませんが、いずれ本能が目覚める事でしょう。
さて、いかがでしたか?
とにかくワンコのトイレは、最初は優しく、怒らずに、そして少しずつ覚えていってもらうのが基本です。
ぜひ頑張ってみてください。
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